「旬の食材を食べましょう」…誰しも一度は聞いたことがあるフレーズかもしれません。
だって美味しいし、価格も安いし…
いえいえ、それだけではありません!
旬の食材は、自然が生みだしてくれた最高の薬といっても過言ではありません。
この記事では、旬の食材の実際のメリットについて、そしてアーユルヴェーダ的にもなぜ旬の食材をとることがいいのかを季節ごとにご紹介しています。
目次
旬の食材のメリット3つ
「旬」とはそもそも、野菜にとって最も生育条件がそろった環境で育てられ、最も成熟している時期のこと。
そういった時期に育った野菜や果物は生命力も高く、パワーに溢れています。
実際に旬の食材のメリットをみていくと…
①栄養価が抜群に高い
多くの食材において、その栄養価が最も高くなるのは旬の時期。
実際に、旬とそうではない時の栄養価の比較を具体例で見てみると…
- ほうれん草…旬の時期は糖度2倍、ビタミンCの含有量3倍
- トマトやにんじん…旬の時期はカロテンの含有量2倍
凄い!…単純に旬とそうでない時の栄養価は倍以上の差があることが分かります。
今や一年中スーパーで買える野菜や果物も沢山ありますが、献立の中で一品でも旬の食材をメインに出来れば、栄養的観点からも効果的。むしろ、とらなきゃ損な食材です。
②単純にとても美味しい
旬の食材の美味しさは誰しも実感したことがあるはず。
四季のある日本では、季節ごとに旬の美味しさを楽しめるのも醍醐味ですよね。
③季節特有の体調の乱れを予防・緩和する
3点目のメリットは、アーユルヴェーダ的観点からも多いにおすすめできる点。
というのも、旬の食材は、季節ごとに乱れがちなエネルギーバランス(=ドーシャ)を落ち着けて体調を整える効果が備わっているから。
旬の食材は、その季節や時期に身体が本能的に欲する食材なんです。
だから、季節の養生法は色々とあるけれど、まずは旬の食材を適度にとることをおすすめします。
具体的には次項でみていきますね。
アーユルヴェーダ的観点から見た旬の食材とドーシャの関係性
春
春は、カパ(水のエネルギー)が自然界で増える為、私たちの身体や心にも重さが出てきます。
そこで有効なのが苦味の食材。苦味はカパを下げる代表的な味です。
冬の間にためこんだものをすっきりとデトックスしてくれますよ。
- 菜の花、春キャベツ、小松菜、ルッコラ、かぶ、からし菜、山菜類などの苦味の野菜
- サヤエンドウ、スナップエンドウ、アスパラガス
- はっさく、いよかん、金柑など苦味も含むかんきつ類
💡食事以外の春の養生方法はこちらの記事にまとめています↓↓↓
夏
夏は、その熱さから、ピッタ(火のエネルギー)が乱れやすい季節。
対処法としては、過剰な熱を体外へ逃がすこと。
ピッタを鎮静させる苦味や渋味、そして熱を冷ます食材を摂ることで、体調を整えることが出来ます。
- トマト、キュウリ、レタス、ナス、ピーマン、ズッキーニ、オクラ、枝豆などの夏野菜
- ゴーヤなどの苦味野菜
- 紫蘇、生姜、ミョウガ
- スイカ、メロン、桃、梅
- 麦茶、緑茶
なるほど、夏が旬の食材は苦味のある野菜や、身体を冷やす効果のある食材が多いですね!
秋
秋はヴァータ(風のエネルギー)が乱れやすい時期。
ヴァータを鎮静する代表的な味は甘味です。
そして、土の下でどっしりと育つ重さのある根菜類は、ヴァータの軽さや不安定さを落ち着けます。
- 里芋、さつまいも、カボチャ
- 栗
- 柿、梨、ぶどう、ザクロ
- きのこ類
夏の終わりころから出てくる柿やブドウは夏の間に溜まった過剰なピッタを体外へ排出する効果も高いので、晩夏~初秋頃が最もおすすめです!
💡食事以外の秋の養生方法はこちらの記事にまとめています↓↓↓
冬
冬も引き続きヴァータを鎮静させる食材が旬となっています。
- 大根、にんじん、ごぼうなどの根菜類
- 白菜、かぶ、ほうれん草、長ネギ
- りんご、みかん
甘味のある白菜やネギ、根菜類を温かく調理して頂くのがベストです。鍋が最高な季節です!
💡食事以外の冬の養生方法はこちらの記事にまとめています(初冬と晩冬で養生法がやや異なるので要チェックです)↓↓↓
まとめ:旬の食材は積極的に食べるべし
アーユルヴェーダが推奨する様々な生活養生法の中でも、「旬の食材を食べること」は誰でも最も簡単に生活にとりいれられる養生法です。
私たち人間は食べたもので出来ています。
栄養価も高く、パワーに溢れ、何より美味しく、季節ごとに乱れがちな体調面も整えてくるれる旬の食材。
旬の食材を積極的にとることで、身体も丈夫に、体調もよくなることは間違いありません。
これからは、いつもよりほんの少しでいいから、旬を意識してスーパーで食材を選んだり、外食の際でも季節のメニューを選んだりしてみませんか?
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