’’リトゥチャリヤ’’アーユルヴェーダ的晩冬(2月~3月中旬)の過ごし方8つのポイント


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アーユルヴェーダでは、健康を維持するための、季節に応じた食事、生活方法のことを「リトゥチャリヤ」といいます。

リトゥチャリヤとは決して難しい習慣ではなく、簡潔にいうと「季節ごとの養生法」のこと。

四季のある日本では、意識しなくとも自然と行えていることも多いのです。

しかし!!!、目から鱗の情報も多いのがアーユルヴェーダが伝える自然の摂理。

季節ごとに乱れやすいエネルギーバランスを鎮め、季節に合わせた食事や生活を送ることは、1年を健やかに過ごすためにも非常に役に立つ知恵。

それでは、アーユルヴェーダ的観点から、晩冬(2~3月中旬)の過ごし方と養生のポイントについてお伝えしていきます。

晩冬はヴァータに加えカパのエネルギーが増してくる。ポイントはカパを過剰に溜めない生活習慣!

前提として、アーユルヴェーダでは一口に冬といっても、少し細かく分類して捉えます。

なぜなら、初冬(12~1月)と晩冬(2~3月中旬)では自然のエネルギーバランスが異なってくるから。

ちょっと想像してみましょう☝

12~1月って、雨も少なく、空気がからっからに乾いて、乾燥がひどい時期。ヴァータ(風)のエネルギーが過剰になりやすい時期です。

それに対して2月~3月初旬頃の寒さって、雪や雨が降る日も増え、湿度も帯びることで身体の芯から冷えるイメージ。ヴァータに加えて、カパ(水)のエネルギーも一気に増えてくるんです。

だから、晩冬はヴァータとカパ、両方のケアをしてあげなければなりません。

特にカパを過剰に増やさないような生活をおくることが非常に重要なポイントです☝

具体的には次の項でみていきます。

※アーユルヴェーダ的初冬の過ごし方はこちらを参考にどうぞ↓↓↓

’’リトゥチャリヤ’’アーユルヴェーダ的初冬(12、1月)の過ごし方8つのポイント

アーユルヴェーダ的晩冬の過ごし方8つのポイント

①規則正しい生活をおくる

日の出とともに起床するのが理想

夏よりは遅めでいいけれど、朝は7時頃までには起床して、夜も早めに眠りましょう。

寒いからといって、過剰に睡眠をとったり、こたつで昼寝をしたりするのはNGです。

②身体をよく動かす

カパのエネルギーが増えやすい晩冬。

身体をしっかり動かすことでそれを防止することが出来ます。

ウォーキング、軽いジョギング、しっかりめのエクササイズなど、そこそこ動きがある運動の方がモアベター◎

寒いからといって、ずっと部屋にこもりっぱなしはおすすめしません。

寒くても身体をしっかり動かすと自ずと温まります!それに、外の空気は澄んでいてとても気持ちが良いですよ♪

③身体を温める、冷やさないように

ぬくぬくと、身体を冷やさないように

身体を温めるのは、ヴァータとカパ、両方にとって最適のケアです。

とにかくこの時期は内側からも外側からも身体を冷やさないように。

三首(手首、足首、首)はマフラーや手袋、レッグウォーマーなどでしっかりと守って。湯たんぽの活用もおすすめです。

飲み物も、氷入りなんて論外、体温以上に温かいものをとるように心がけて下さい。

④腹八分を心がけて!食べ過ぎ注意

バランスよく、腹八分で

食べ物が美味しい冬。冬の間に食べ過ぎて太ってしまう方も多いはず。

実は、冬は一年の中でも消化力(アグニ)が最も高い季節なんです。外気が寒いと、身体の中は温めようと燃えるんですね。

消化力が高いからこそ、ついつい食べ過ぎてしまうのも自然の摂理。

でも!!!

食べ過ぎることで起こってしまうのが、カパエネルギーの増加&老廃物の蓄積。

これは様々な不調の原因になります。

たまにはめをはずす時はあっても、基本は腹八分を心がけましょう。

⑤消化に重いものは控えめに!

油っこいもの(揚げ物類)、チーズ、生クリーム、ヨーグルト、アイスクリーム、もちっとしたもの、小麦粉類など消化に重いものは控えめにしましょう。

また、お餅の食べすぎにも要注意。

お餅はそもそも消化に非常に重いものなんです。食べるのはお正月に縁起物として一日一個くらいにしてくださいね。

⑥甘いものの食べすぎ注意

甘いものは、お砂糖たっぷりのスイーツではなく、自然の食材の甘味がおすすめ

砂糖の甘味は思いっきりカパのエネルギーを増やします。

食べ過ぎると身体の中がどろどろになってしまいます。

(砂糖は外に出して放っておくと水分をすってべとべとになりますよね。体内でも同じことが起こります)

出来るだけ自然の甘味をとるように心がけましょう。

⑦食事は辛味、苦味、渋味のものを適度に取り入れる

生姜、スパイス、七味唐辛子などは冬の間は持って来いのちょい足し食材です!

なぜなら辛味はカパエネルギーを減らすのに役立つ味だから。

その他、苦味や渋味もいいです。

春先に出てくる苦味の葉野菜もおすすめですよ。

⑧食物繊維を多めにとる

お野菜をしっかりとりましょう

冬が旬の野菜をしっかりとりましょう。食物繊維を多めにとるのが◎

緑の葉野菜も、過剰なカパエネルギーを鎮静させるのに非常に有効な食材です。

おひたしや、すこし茹でてポン酢で食べるなど、火を通してさっぱりと頂くのがおすすめの食べ方。

春を快適に過ごすには、とにかく晩冬の過ごし方にかかっている!!

厳しい寒さも和らぎ、気分も明るくなる春。

のはずが、たくさんの人を悩ませる、春特有の不調。。。

代表的なものでは、花粉症。

そして、5月病ともいわれる、やる気が出ない、身体が重いなどのプチ鬱症状。

これ全部、冬の過ごし方にかかってるといっても過言ではないです。

花粉症で鼻水や目やにや涙などの粘液(水分)が止まらなくなるのも、身体に重さが出るのも、ぜーんぶアーユルヴェーダでいうカパ(水)のエネルギーが体内で過剰に増えてしまった結果。

補足👉カパとは

「カパ」とは水のエネルギーのことをいいます。冷たく、重く、油性で、粘りがあり、安定しているという質を主に持っています。

カパの身体の中での主な働きは「結合させること」。身体の組織を形成したり、免疫に多く関わっています。

カパの体内での居所は胸部、鼻、のどなど胸から上がメイン。その他、骨と骨の結合部分の関節にも存在しています。

もともとカパのエネルギーを多くもっているカパ体質の方はさることながら、冬の間に寒いからってじっと家の中にこもる日が多かったり、過剰に睡眠をとったり、暴飲暴食を続けていたら誰でもあっという間にカパが増えちゃいます。

カパが増えすぎると、身体に重さが出てきて、肥満傾向になったり、気持ちにも重さが出てくるためやる気が起きなくなったり、水分過剰の症状でむくみがちになり、鼻水や痰が増えてきます。

寒い冬の間はカパは身体の中で固まっているのですが、春になり暖かくなることで、固まっていたカパが溶け出して一気に水分としてあふれ出てくるのが花粉症だとアーユルヴェーダでは考えられています。

だからこそ!

冬の間にカパのエネルギーを体内で増やしすぎないことが非常に重要なわけです。

春の不調にお悩みの方は前項の生活養生を少しでも多くとりいれるようにして頂きたいです。

アーユルヴェーダ的晩冬の過ごし方まとめ

アーユルヴェーダ的晩冬の過ごし方のポイント

晩冬(2、3月中旬)はカパのエネルギーを過剰にさせないことが重要!

2、3月中旬の養生法
  1. 規則正しい生活をおくる
  2. 身体をよく動かす
  3. 身体を温める、冷やさないように
  4. 腹八分を心がけて!食べ過ぎ注意
  5. 消化に重いものは控えめに!
  6. 甘いものの食べすぎ注意
  7. 食事は辛味、苦味、渋味のものを適度に取り入れる
  8. 食物繊維を多めにとる

 


<アーユルヴェーダ的季節の過ごし方関連記事>

’’リトゥチャリヤ’’アーユルヴェーダ的初冬(12、1月)の過ごし方8つのポイント

’’リトゥチャリヤ’’アーユルヴェーダ的「秋」の過ごし方と養生方法




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ヴァタ子さん

アーユルヴェーダを愛するあまり、大手化粧品会社に6年間勤務した後、アーユルヴェーダセラピストへ転身。 アーユルヴェーダ・健康・美容ネタを中心に発信しています! 【取得資格】 アーユルヴェーダビューティーセラピスト/アーユルヴェーダライフカウンセラー/ヘナインストラクター <都内アーユルヴェーダスクール総合プロコース510時間修了>