たかが白湯、されど白湯!!!
インド・スリランカの伝統医学であるアーユルヴェーダでは、「白湯を飲むことは全ての治療の始まり」とも言われています。
ヴァタ子も小さい頃、体調を壊した時や胃腸の具合がすぐれない時は、「湯冷まし飲みなさい」と母によく言われていた記憶があります。
たかが白湯だなんてもう言わせない!
今回は白湯の数々の健康効果、飲み方のポイントなどをご紹介します。
目次
アーユルヴェーダが考える白湯の効果
白湯の効果効能
- 胃腸の消化力を高める
- 内臓を温める
- 冷えの解消
- 便秘解消
- 未消化物質(アーマ)のデトックスによる美肌効果
- ダイエット効果
- 心身のバランスを整える
ただお水を沸かしただけの白湯なのに、こんなにも健康効果があるなんて!
あなどるなかれ、白湯さま。
白湯の一番のメリットは消化力をあげること!?
特に、胃腸の消化力を高めるというのは、アーユルヴェーダや中医学などでは、健康を考える上で、最も大切なことだとされています。
それは、胃腸が丈夫じゃないと、老廃物は身体に溜まってしまうし、いくら良いものを食べていても栄養として体内にきちんと吸収されないから。
血液も十分な量が作れなくなってしまうんです。
もっというと、アーユルヴェーダでは「すべての退行性・慢性の病気の80%は、能率的でない消化や吸収、そして代謝が根本原因となっている」と考えられています。
だからこそ!
胃腸を整え、消化力を高めるためにも、
まずは、お金もかからず、誰でも取り組める白湯から習慣にしてほしいんです。
正しい白湯の作り方
白湯の作り方
用意するものは二つ
- きれいな水
- やかん
準備が整ったらいざ!
- やかんに水を入れ、強火にかける。
- 沸騰したらふたをとり、中火にして10~15分間沸かし続ける
- きちんと沸かしたら保温ポットなどにいれておく
正しい白湯の作り方 ポイント
どんなドリンクよりもリーズナブルな健康飲料「白湯」にするポイントは、出来るだけ15分くらい沸かし続けること。
こうすることで、
「ヴァータ・ピッタ・カパのエネルギーバランスが整うこと」=身体のバランスを整えることにつながります。
また、「白湯を飲むことは全ての治療の始まり」ということからも、
白湯を二分の一まで煮詰めたら便秘薬に、
四分の一まで煮詰めたら万能薬になる
とアーユルヴェーダの古典書には記載が残っています。
ふむふむ、正しく白湯を作ったら、本当に「薬」になっちゃうんですね。
水道水で白湯を作る場合の注意点
出来れば綺麗な水がベストなのですが、水道水の場合はとくに、15分以上沸かしてほしいです。
というのも、15分以上の煮沸で水道水に含まれる有害物質であるトリハメトロンが消滅するという研究データもあるから。
(ちなみに水道水の沸騰直後は有害物質の濃度が2~3倍に高まるから、要注意!)
白湯の飲み方 ポイント
白湯 一日に飲む量
一日カップ4杯程度(700~800ml)が目安。
これ以上飲むと体内で必要な栄養素まで流してしまうから気をつけましょう!
白湯 飲むタイミング
朝起きぬけに一杯、毎食時にカップ一杯ずつに飲むのがおすすめ。
食事の際に、食事とともにすすりながら飲むと、消化を促進すると言われています。
また、便秘でお悩みの方には、就寝前の白湯を習慣にしましょう。
ゆっくりとすするように飲む
がぶがぶ飲むのではなく、すするように、ゆっくり飲みましょう。
内臓が綺麗になるイメージを持つことも大事
白湯が内臓をきれいに洗い流してくれるイメージを持ちながら飲むのがおすすめ。
意外にも、人間がもつ潜在意識の力はあなどれません!
アーユルヴェーダ的にみる体質ごとの白湯の適温
個性を重んじるアーユルヴェーダでは、白湯の温度にも個人差があるとされています。
消化力が不規則なヴァータさん
おすすめ白湯温度:70~80℃
身体が冷えやすい性質をもつので、なるべく常に温かい飲み物をチョイスするのがベター。
冷たいドリンクも出来るだけ氷なしで!
消化力の強いピッタさん
おすすめ白湯温度:40~50℃
火の質をもつので、熱さや温かさの性質は元来もっています。
なので、ピッタさんは必要以上に身体を温めすぎないようにすることが大事です。
無理して熱々の白湯を飲まなくてOK
消化の遅いカパさん
おすすめ白湯温度:70~80℃
カパさんも水の質から冷たい性質をもっています。また、溜め込む質も持っているため、冷たいものをとりすぎると太ってしまうことも!
熱めの白湯の飲むことをおすすめします。
今回ご紹介したいくつかのポイントで白湯の健康効果を是非高めて下さいね!
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