アーユルヴェーダでは、1食の中で6味をバランスよくとることを推奨しています。
6味とは、①甘味②酸味③塩味④辛味⑤苦味⑥渋味のことをいいます。
6味の具体例は?
なんで6味を意識しなくちゃいけないの?
今回の記事では、この辺の詳細をお伝えしていきますね~!
アーユルヴェーダ 6味の具体例
①甘味
- 穀物…米、小麦、大麦、とうもろこしなど
- 豆類…多くの豆類、ナッツ類など
- 動物性たんぱく質…肉、魚、卵
- 甘味のある乳製品…牛乳、ギー、クリーム、バターなど
- 甘味のある果物…いちじく、ぶどう、柿、なつめ、ドライフルーツなど
- 甘味のある野菜…かぼちゃ、さつまいも、人参、カリフラワー、じゃがいもなど
- 糖類…砂糖、黒砂糖、はちみつなど全ての糖類
- その他…オイル類
6味の中で唯一、身体を滋養させる効果があるのは甘味とされています。
甘味をしっかりとることは栄養的な面でも重要なのですが、過剰に甘味に偏りすぎると怠惰、仮眠、肥満の原因となるので注意しましょう!
甘味と聞くと、どうしても砂糖の甘さやスイーツを思ってしまいますが、メインはお米や野菜・果物などの食材からの自然な甘味だと捉えて下さい。
②酸味
- 酸味のある果物…レモン、ライム、グレープフルーツ、オレンジなど
- 酸味のある乳製品…ヨーグルト、チーズ、サワークリームなど
- 酸味の調味料…お酢全般
- 飲み物…炭酸飲料
- その他…梅干しなど
酸味は食欲をアップし、消化を強める味。酢の物や、料理にレモンなどの柑橘果汁を足したりなど、ちょっとした工夫で少量プラスしたいですね。
日本のスーパーフードでもある梅干しも酸味の代表!一日一粒の習慣もとても良いと思います♪
③塩味
- 塩類…あらゆる塩類
- 塩を含む加工食品…塩辛い漬物、ふりかけなど
- 塩を含む調味料…醤油、味噌など
塩味は身体を温め消化を促進する味。自然塩を適度に摂るのが理想的です。ただし、摂りすぎには注意してください。
④辛味
- スパイス…ブラックペッパー、唐辛子、生姜、クミン、クローブ、カルダモン、ガーリック、ターメリック、シナモンなど
- ハーブ…オレガノ、タイム、ミントなど
- 生野菜…大根、かいわれ大根、たまねぎ、長ネギなど
辛味は身体を温め、発汗作用や代謝、消化力アップになる味ですが、刺激が強いので摂りすぎは禁物。薬味等で少量とりいれるのがおすすめです。
⑤苦味
- 緑色の野菜…ほうれん草、小松菜、ゴーヤなど緑の葉野菜類
- 果物…オリーブ、グレープフルーツ、カカオの実など
- スパイス…フェヌグリーク、ターメリックなど
苦味は血液を綺麗にする味。また、過剰な食欲を抑えてくれる働きもあります。冷却作用もある味なので、春夏におすすめの味。確かに春先から菜の花などの苦味の葉野菜や夏のゴーヤなど苦味の野菜が旬ですもんね。普段の献立では緑の葉野菜などをみそ汁やスープなどに入れるのが簡単でおすすめです。
⑥渋味
- 豆類…大豆、さや豆、レンズ豆、ナッツ類(皮)など
- 生野菜…レタスなど緑の葉野菜
- 果物…ざくろ、柿、いちごなど
- その他…緑茶、紅茶など
渋味も苦味と同じく過剰な食欲を抑えてくれます。例えば、和食でも食後に緑茶を飲むのはとても理にかなったことなんです。ただし、摂りすぎると、お腹にガスが溜まりやすくなるので要注意です。
アーユルヴェーダ 6味をとるメリット
6味をとるメリット①暴飲暴食を防ぐことが出来る
6味をバランスよくとることで、食事の満足度があがり、過食を防ぐことが出来ます。食欲がコントロール出来ない方、ダイエットしたい方にも、非常に有効な食事法です。
6味をとるメリット②身体のバランスが整う
味に偏りがあると、身体のバランスが崩れてしまい、消化が悪くなってしまいます。
6味をとるメリット③消化力を上げる
6味をバランス良くとり、身体のバランスが整うことで、消化力も上がります。
6味をとるメリット④栄養バランスが整う
6味をバランス良く食べることで、自ずと、炭水化物、たんぱく質、食物繊維、ビタミン、ミネラル類と栄養価も整います。
アーユルヴェーダ それぞれのドーシャを整える味とは
ヴァータを整えるには
疲労感、冷え、乾燥、便秘、眠りの浅さ、ストレス、不安感などがある時はヴァータが乱れている時。
甘味、酸味、塩味はヴァータを鎮め、ほっと落ち着く味です。意識的に、少し多めにとるといいです。
逆に、辛味、苦味、渋味は極力控えて。
ピッタを整えるには
炎症性のニキビ、胃腸トラブル、胸やけ、目の充血、怒りっぽい時はピッタが乱れている時。
ピッタを刺激する酸味、塩味、辛味は極力少なめにし、
甘味、苦味、渋味を意識してとるようにしましょう。
カパを整えるには
むくみ、倦怠感、肥満、鼻炎、眠気ややる気が出ないなど心と体に重さがある時はカパが悪化しています。
甘味、酸味、塩味のバランスは少なくし、
緑の葉野菜など苦味のものを毎食少しでも摂るようにしましょう。
6味をとる注意点
自分の体質はこうだから、この味を沢山食べようということではなくて、あくまで、6味をバランスよく食べていることがベースの考え方で、何より大事なことです。
その上で、その時乱れていると感じるドーシャに効く味を、エッセンス的に(1割程度)特化して取り入れるというイメージを大事にして下さいね。
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