’’リトゥチャリヤ’’アーユルヴェーダ的初冬(12、1月)の過ごし方8つのポイント


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アーユルヴェーダでは、健康を維持するための、季節に応じた食事、生活方法のことを「リトゥチャリヤ」といいます。

リトゥチャリヤとは決して難しい習慣ではなく、暑い夏には身体を冷ますような食材をとったり、冬は体を冷やさないようにして、鍋物など身体を温める食事をとるなど、四季がある日本では意識しなくとも自然と行えていることも多いんです。

季節ごとに乱れやすいエネルギーバランスを鎮め、季節に合わせた食事や生活を送ることは、1年を健やかに過ごすためにも非常に役に立つ知恵。

それでは、アーユルヴェーダ的観点から、初冬の過ごし方と養生のポイントについてお伝えしていきます。

アーユルヴェーダ的冬の捉え方

アーユルヴェーダでは一言に冬といっても、少し細かく時期を考えていきます。

12~1月を初冬、2~3月中旬を冬と分けて考えます。

これは、同じ冬でも自然のエネルギーバランスが微妙に異なってくるからです。

12~1月

冬の初めのこの時期は、風が冷たく吹き、乾燥が強まってくる時期。風のエネルギー(ヴァータ)が高まるため、私たち人間も乾燥や冷えが強まり、風の軽さから思考もそわそわと、あれこれと考えことが増えたり不安感が増したりしがちな季節。師走のバタバタ感も相まって、疲れが溜まりやすい季節です。

2~3月中旬

一方、2~3月中旬は雪も降る日が増え、身体の芯から冷えるとともに、風のエネルギ(ヴァータ)に加え、水のエネルギー(カパ)も高まってくるので、身体も色々なものを溜め込みやすく重さが出てきます。

つまり、軽さやバタバタ感のある初冬と、身体が芯から冷え重さも出てくる真冬ということなんです。

確かに、軽さと重さは正反対の性質。対処法も異なってくるはずです。

アーユルヴェーダ 季節の過ごし方を考える上で重要な理論

アーユルヴェーダの季節の生活養生を考える上で、一つ大事なことがあります。

それは、「同じ性質のものを加えると増え、反対の性質のものを加えると減る」という理論です。

この理論、めちゃくちゃ大事な理論です。

分かりやすく例えると、寒い時期寒い部屋冷えた氷を食べると、身体はますます寒くなるし、寒い時期部屋を暖かくして温かい飲み物を飲むと冷えがおさまり身体は温まるということ。

では、ヴァータのエネルギーが増えやすい初冬、どのような生活養生が必要となってくるでしょうか?

アーユルヴェーダ的初冬の過ごし方8つのポイント

初冬を健やかに送るには、ヴァータのエネルギーを鎮めることが重要となってきます。

(ヴァータのエネルギーが過剰に増えることで、皮膚の乾燥や腰痛、冷えからくる風邪や循環障害が出てきます)

補足👉ヴァータとは
「ヴァータ」とは風のエネルギーのことをいいます。冷たく、軽く、乾燥していて、動きがあり、不規則であるといった性質を主にもっています。
ヴァータの身体の中での大きな役割は、「動かすこと」
つまり、血流、呼吸、筋肉の動き、心臓の動き、腸の蠕動運動、排泄機能、神経系の伝達機能などその役割は多岐に渡ります。
ヴァータさんの体内での居所は、大腸、腰や太ももなど下半身が中心です。

つまり、ヴァータの性質である、冷たさ、軽さ、乾燥、不規則性といった性質と、反対の質をもったケアをするということが大事なポイントなんです。

これを踏まえて、詳しく見ていくと…

①身体を冷やさない

とにもかくにも、まずは身体を冷やさないことが大事です。

特に、首、手首、足首の3首と、下半身はしっかりと防寒して守って下さい。

お風呂もシャワーで済ませるのではなく、湯船につかって身体を芯から温めるのをおすすめします。

②規則正しい生活をする

風のエネルギー(ヴァータ)は不規則性をもっているため、不規則な生活を送っていると、とたんに乱れて慢性疲労につながります。

そのため、規則正しく眠り、起き、食事をとるということはこの時期とても大事です。

眠る時間も出来るだけ早めに、日付けが変わる前には休みましょう。

③下半身を中心とした運動を

ヴァータさんの体内での居所は下半身が中心。

そのため、下半身をしっかりと使う、伸ばしてストレッチをすることが非常に有効です。

スクワットをして太ももを動かしたり、長座や前屈の姿勢でのストレッチで足裏をしっかり伸ばすことは、初冬は特におすすめなワークアウトです。

④適度に油分を含んだ温かい食事をとる

適度に油分を含んだ温かい食事は、乾燥や冷えを軽減するためには欠かせないものです。

良質なオイル(オリーブオイルやギーなど)を適度に調理に加え、野菜も生野菜ではなく温野菜にするのが理想的です。

⑤食事は甘味、酸味、塩味をやや意識してとる

自然な甘味、酸味、塩味はヴァータのエネルギーを鎮めてくれる味です。

あくまで偏りすぎは禁物ですが、この3つの味は普段より意識してとるのがいいでしょう。

⑥野菜は根菜類を中心にとる

土にしっかりと根をのばす根菜類は、重さがあるので、この時期の軽さからくるそわそわ感やしっかりと落ち着けることができます。根菜には身体をあたためるものも多いですよね。

大根、ごぼう、蓮根、里芋、さつまいも、にんじんなど旬の根菜を積極的に摂るようにしましょう。

⑦食べ過ぎない。腹八分を心がける

実は、寒い季節は一年で最も消化力のあがる時期。消化力があがるため食欲も自然と増え、年末年始で食べ過ぎることが増える時期でもあります。

消化力は健康を考える上で、最も大事なもの。

出来るだけ、腹八分でスムーズな消化を促しましょう。

⑧肌を乾燥させないようにオイルなどでケアをする

アーユルヴェーダで推奨されているオイルマッサージは、ヴァータのエネルギーが増えやすい秋冬に重点的に行うのがおすすめ。

出来れば全身にオイルケアをすることで、顔のひどい乾燥も防げることが出来ます。(皮膚は一枚でつながっているため)

セサミオイルなどを使ってお肌をしっとりと保ち、身体を温めましょう。オイルケアを定期的に行うことで免疫力もアップするので、風邪予防にもなりますよ!

アーユルヴェーダ的初冬の過ごし方 まとめ

アーユルヴェーダ的初冬の過ごし方ポイント

初冬(12、1月)は特にヴァータを乱さないケアを行うことが重要!

12、1月の養生法
  1. 身体を冷やさない
  2. 規則正しい生活をする
  3. 下半身を中心とした運動を
  4. 適度に油分を含んだ温かい食事をとる
  5. 食事は甘味、酸味、塩味をやや意識してとる
  6. 野菜は根菜類を中心にとる
  7. 食べ過ぎない。腹八分を心がける
  8. 肌を乾燥させないようにオイルなどでケアをする

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ヴァタ子さん

アーユルヴェーダを愛するあまり、大手化粧品会社に6年間勤務した後、アーユルヴェーダセラピストへ転身。 アーユルヴェーダ・健康・美容ネタを中心に発信しています! 【取得資格】 アーユルヴェーダビューティーセラピスト/アーユルヴェーダライフカウンセラー/ヘナインストラクター <都内アーユルヴェーダスクール総合プロコース510時間修了>