「朝は抜いて、昼もささっと、夜に一番ボリュームをもってきて、お腹いっぱい食べる」という食事バランスは、けっこうな方にあてはまるんじゃないかと思いますが、どうでしょう?
でも、この習慣、私たちの消化力のサイクルを考えると、「ちょっと待ったー!!!」と言いたくなる行為。
今回は、アーユルヴェーダ的観点からみた、健康的にも、そしてダイエット的にも効果的な1日に食事バランスをご紹介します!
目次
ダイエットにも効果あり!アーユルヴェーダ的一日の食事バランスとは
理想の食事バランスは朝:昼:夜=1:3:2
アーユルヴェーダでは、一日の消化力(アグ二)の強さに応じて、朝:昼:晩=1:3:2の量を推奨しているので、朝夜は軽め、昼食が一番ボリュームがあるのが理想。
太陽が出ている時は消化力も高まるけれど、日が沈んでいる時は消化力も下がる。それに合わせて食べる量も調整していくということなんです。
私たちの身体はそれ単体で考えるものではなく、自然のサイクルとつながっているんですね。
日が昇っているお昼(10~14時)は一日で最も消化力が高い時間帯。ということは、栄養素の吸収も最も効率よくスムーズに行われる時間帯です。
だから、「お昼はおにぎりやパンでささっと済ませる」や、「忙しいからお昼は抜く」という行為は、実にもったいないんです。
極力、定食的なメニューで、炭水化物、良質なたんぱく質や脂質、食物繊維、ミネラル類とバランス良く摂って頂きたいです。
そういった習慣をつけることが、5年後、10年後の自分の身体を健やかに栄養バランスも良好に保つことにつながります。
お昼の理想メニューはこんな感じ。
こういうのとか。
デザート食べるのも消化力の高いお昼なら、ダイエット的にもいいかと思います!
それでも基本は腹八分を心がけて
朝:昼:夜=1:3:2という基本バランスはありますが、お昼は沢山食べてもいいのですが、あくまで基本は食べすぎずに、腹八分を毎食心がけるのがベター。
毎日お昼に、はちきれんばかりにフルコースを食べていたら、それはやっぱり胃腸に負担をかけすぎだし、太ります。
「腹八合医者いらず」ということわざが日本にも古くからあるように、健康面でも、ダイエット的に考えても、20~30回ほどよく噛んで、お腹に少しスペースを残してあげるのが、スムーズに食事が消化され、巡りがいい身体になる秘訣。
それでも食欲がとまらない!という方は、アーユルヴェーダでは一回の食事に6味(甘、酸、塩、辛、苦、渋)をとると、食事の満足度があがり、過剰な食欲を抑えることにつながるとされているので、こちらの記事もご参考になさって下さい↓↓↓
朝食はとるべきかとらないべきか
朝食をとるべきかは体質、体調による
「朝食をとるべきか論争」
この結論は、アーユルヴェーダを知る前はヴァタ子もすごく悩んでいたことでした。
「絶対にとるべき」という人もいれば、「朝は排出の時間帯だから抜くべき」だとか、色々な意見がありますもんね。
でも、アーユルヴェーダ的な観点から、結論を言うと、「朝食をとるかとらないかは体質や体調による」ということなんです。
少し詳しく見ていくと…
細身の方、乾燥や冷えがある、貧血傾向の方(ヴァータさん)
このタイプの方は、朝食はとるべきです。
お野菜たっぷりのお味噌汁とご飯と卵など、身体を温めるメニューで、たんぱく質もしっかりとりましょう。
たっぷりの果物とスムージーだけなど、身体を冷やしてしまうメニューはおすすめ出来ません。
そしてもう一つ大事なのが、出来るだけ朝決まった時間に食べること。
規則正しく食事をとることが最も大事なタイプです。
食欲旺盛な暑がりさん、中肉中背の方(ピッタさん)
このタイプの方も、朝食はとったほうが良いタイプです。
たぶんこのタイプの方は、お腹が空いて目覚めるという方も少なくないかと思います。
ご飯とお味噌汁、トーストと温かい飲み物と果物など、ボリュームは軽めにとるのが理想的です。
たっぷりの果物や、スムージーなど、欧米人的なメニューでも体質的に合うのはこのタイプです。
むくみがち、身体が重い、肥満傾向の方(カパさん)
このタイプの方は唯一、朝食を抜いても良い(抜くべき)タイプ。
なのに、朝から甘い菓子パンやスイーツなどを好んで食べてしまうのもこのタイプの特徴。笑
消化のスピードが遅いので、朝は胃腸がすっきりしていない感じが常にあるかもしれません。
そういう時は、無理に規則的に朝食を食べなくてもいいんです。
お腹が空いていないのに時間だからと食べる行為は、身体に未消化物質(アーマ)を溜めてしまい、デトックスの出来ない巡りの悪い身体になってしまいます。
もちろんお腹が空くのであれば食べてもいいですが、量は少な目にを心がけて下さい。
アーユルヴェーダ的1日の食事バランス まとめ
- 人間の消化力のサイクルに合わせて、
朝:昼:夜=1:3:2のバランスで摂るのが理想的。
- お昼は最も消化力が高まり、栄養の吸収もスムーズに行われる時間なので、
定食的なメニューで栄養バランスを意識してしっかりと食べる
- 食事の基本ルールは腹八分。胃に適度なスペースを空けて、スムーズな消化を促すこと
- 朝食をとるかとらないかは、自分の体質や体調を踏まえて考えること
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