「作り手がわかる食事をすること」はアーユルヴェーダの大事な教えの一つです。
そして、もっと踏み込んで、食事には作り手の心の状態が反映されるとも考えられています。
一体これはどういうことなのでしょう?
アーユルヴェーダでは食事には作り手の心の状態が反映されると考える
アーユルヴェーダでは、食事には作った人の心の状態が反映されると考えられています。
誰かの為を想って、愛情を込めて作られた料理は、それだけでとても美味しく、オージャス(←生命エネルギー、キラキラ要素の元)がとても高いものなのです。
逆にいうと、イライラしたり、怒っていたり、面倒くさいと思いながら作った料理は、マイナスのエネルギーに溢れた食事になり、食べた人の健康にも良くないということ。
それって何となく感覚で分かりませんか?
- コンビニで買ったお弁当よりも、簡単なものだって手作りのお弁当の方が美味しく感じる
- 忙しくばたばたしながら焦って作った料理はいつものよりなんだか美味しくない
- お母さん(お父さん)が作った料理はどんな料理よりも美味しい
- 手料理が一番
こんなことを感じる方はとっても多いはず。
これはきっと、大半の人が無意識のうちに作り手のエネルギーを感じ取っているからだと思います。
現代では、そういうことよりも、どちらかといえば食材の方をフューチャーしがちだけれど(←オーガニックや自然栽培のものが良いとか。もちろんそれもある程度大事。)、それ以上に、もっと大事なのは、「愛情を込めて作られているか」とアーユルヴェーダで説かれているのは、何だかはっとさせられます。やっぱり深いなぁと。
だから良い例として、お母さん(お父さん)が愛情をたっぷり込めて作った料理は子どもたちの心と体にとって最高の滋養になるんですね。
(※もっというと、忙しくて手料理が作れずに出来合いのものになっても、「この食事が家族の栄養になりますように」と想いを込めると、きちんと栄養になると考えるのがアーユルヴェーダ。なんだかすごく優しいですよね。)
もちろん愛情をもってするのは、作り手だけじゃなくて、食べる側だって同じ。
食材自体に、そして料理を作ってくれた人に心から感謝して頂くことはとっても大事なことです。
日本語の「ごちそうさま」だって、その語源はその食事が自分の元に届くまで馳走(はしりまわること)してくれた農家さん、店舗まで届けてくれた人、食材を買いに行ってくれた人、食事を作ってくれた人全てに感謝する言葉なんですよ。
作り手も食材に感謝して、食べてくれる人(もちろん自分だってOK)のことを想って愛情を込めて作ること、そして頂く側も、感謝の気持ちで頂くこと、なんて素敵なことなんだろうと感じます。
アーユルヴェーダにおいて、食事をすることは、身体の栄養になるということ以前に、感謝とか愛情とかに溢れていて、非常に尊い行為であるということを知っているからこそ、食事をする時は、食事だけに集中するという教えもあるのかもしれませんね。
私自身、今一度気を引きめて、愛情たっぷりのご飯を作って、感謝の気持ちを込めて頂くようにしようと思います。
アーユルヴェーダ:食事において大事なポイントまとめ
- 食べる人のことを想って愛情を込めて丁寧に作る
- 愛情を込めて作られた料理は食べる人の心と体にとって最高の滋養となる
- 全て手料理が難しい場合は簡単でもいいので一品だけでも手作りするなど工夫する
- 自分のためにこそ丁寧に時間をかけて料理をする
- 食べる側も食事に至るまでの過程に想いを馳せて感謝して頂く
- イライラ、怒り、悲しみなどの感情が強い時は無理に料理をしなくていい
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