人生100年時代とも言われている昨今。
そこまで長生きしたいかは置いておいて、誰しも望むのは、寿命があるうちは、元気で健康に、家族にも迷惑や負担をかけずに生きて、最後はぽっくり逝きたい、つまり健康寿命を伸ばすことではないでしょうか。(←いわゆるピンピンコロリ)
定年だって伸びるだろうし、年金だってどんどん後伸ばしになるだろうし、だから70歳超えても働いていることが普通になってくるかもしれない。
これからの時代を生きる私たちに必要なのは、間違いなく健康寿命をいかに伸ばすかということだと、時代の流れをみていていもひしひしと感じます。
そこで紹介したいのは、インド発祥5000年もの歴史をもつ「アーユルヴェーダ」というWHOからも認められている世界最古の伝統医学。
では、なぜそのアーユルヴェーダが健康寿命を伸ばす上で役に立つのか、お伝えしていきます。
なぜアーユルヴェーダが健康寿命を伸ばす健康法なのか
①アーユルヴェーダは予防医学の側面が強いから
アーユルヴェーダは医学であり、その医療の範囲は大きく2つの側面をもっています。
一つは病気の人の病気を治すという側面、もう一つは健康な人の健康を増進するという側面です。
この健康な人の健康を増進するという側面こそアーユルヴェーダが得意とするところ。
そして、この側面は医療的なケアにとどまらず、普通の人が普通の生活に活かせる食事法や生活養生法などの知恵も多く持っているという所が大きなポイントです。
医療的に見ても、予防医学の分野に秀でているということと、普段の生活の中でも、病気予防の観点で活かすことのできる生活の知恵が多くあるというのがアーユルヴェーダの特徴です。
②アーユルヴェーダは病気を6つの段階で捉え、未病治療を得意とするから
未病という言葉を聞いたことがある方は多いはず。
未病とは中医学の概念で、漢方や鍼灸などで治療が可能ですが、アーユルヴェーダではその未病をさらに細かく6つの段階に分類して捉え、その人の真の病状を見極めた治療を得意とします。
現代医療で種々の検査をしても異常値が出ていないのに、〇〇がいつも痛い、いつも便秘気味、具合が悪い、不定愁訴など、様々な不調がありますよね。
現代医療ではこれらの不調があっても異常値ではない限り健康と認定されてしまいます。
しかし、それって本当に健康的だといえるのでしょうか?
しかも、こういった不調の芽は放っておくとやがて大きな病気となって顕在化してくる可能性も高いのです。
だからこそ、アーユルヴェーダなどの伝統医学を受けることは、不調の芽を取り除き、真の健康体になり、健康寿命を伸ばすことにダイレクトにつながってくると思うのです。
③アーユルヴェーダはデトックスと若返りが非常に得意分野だから

アーユルヴェーダにはデトックスに特化した治療でパンチャカルマというものがあります。期間は2週間以上必要で、利用者は健康意識や予防医学に精通したヨーロッパの方が多い。
アーユルヴェーダは医学なので、西洋医学と同じように外科や内科、精神科、小児科などもあるのですが、面白いのは基本の分野に加えて、「若返り科」という分野が正式にあるところ。
この「若返り科」というのがまさに未病治療のことで、薬草オイルを用いたオイルトリートメントや、食事療法や、ハーブ療法など、病気の原因となる体内に溜まった毒素をデトックスすることに重きをおいた分野なんです。
体に溜まった毒素をデトックスすることこそ、病気を予防し、身体の内側からの若返りにつながるんですね☝
日本で受けられるアーユルヴェーダトリートメントも、デトックスと抗酸化作用(若返り作用)に優れた薬草オイルを使用しているサロンがほとんどだと思います。
リラクゼーション効果だけでなく、デトックスと健康増進効果が高いのは他のエステとは一線を画したアーユルヴェーダトリートメントの特徴です。
④一人一人の本来の体質を大事にした上での生活の知恵を沢山持っているから
アーユルヴェーダでは、「プラクリティ」といって、本来その人がもって生まれた体質をとても大事に考えます。
その本来生まれ持った体質に合った食事や生活養生の知恵が豊富にあって、もっというと、その人がその人本来の体質や性質を大事にして、無理せずありのままでいる状態が最も健康につながると説いているんです。
一にも二にも、体質を大事にしているかというのが重要。
日本の傾向だと、ちょっとテレビで納豆が健康にとても良いといったらスーパーから根こそぎ納豆がなくなったり、スムージーにとびついたり、水を1日3ℓ飲むのがいいと聞けば忠実にそれを実行する人が増えたり、一つの健康情報を極端に鵜呑みにしがち。(かくいう私もアーユルヴェーダを知る前はそうでした)
結論をいうと、巷で溢れている健康習慣は、ある人にとっては健康を増進することでもあるし、ある人にとっては健康を損ないかねることでもあるということ。
つまり、一人一人の体質によるんです。
一人一人の体質を踏まえた上で、その人にあった食材や生活法をチョイスできるというのは、健康寿命を伸ばすという観点では非常に有効なこと。
アーユルヴェーダの考え方や理論を知ることで、自分に合った健康法や生活法をシンプルに編み出すことができます。家族にも応用できるのも嬉しいポイントです。
まとめ:アーユルヴェーダは日常生活の中で誰しもが取り入れられる、健康に日々を過ごすための生活の知恵

スリランカアーユルヴェーダホテルからの風景
アーユルヴェーダといったら、多くの人が大抵イメージするのは「オイルをおでこに垂らす(シロダーラ)」であったり、お高いエステ的なものだという認識があるとは思いますが、
そんなのぶっちゃけ、アーユルヴェーダを説明するうえで、ほんの1%にも満たないわずかな側面。
はたまた、予防医学として、限られた人だけが受けることが出来る特別なものでもありません。
アーユルヴェーダは本来は誰でも日々の生活の中で簡単に取り入れられることが出来るものなんです。
例えば、その人の体質に合う食事をとったり、体調や季節に応じた生活養生をしたり、食べ物に感謝して料理を作ったり食べたり、早寝早起きをしたり、体質に合った運動をしたり、自然に触れて五感をしっかり使ったり、、、、これも全部アーユルヴェーダが説いていること。
挙げればきりがないほどで、アーユルヴェーダというのは、私たち人間が、幸せに、そして健やかにいきる為の生活の知恵、というか生活や人生そのものだと思います。
人生100年時代の今こそ、もっと多くの人に「アーユルヴェーダ」を広めていきたいし、知ってほしい。
そんな思いでこれからもこのブログを更新していきます。
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