アーユルヴェーダが捉える2つの便秘タイプ!解消方法の違いとは!?


SPONSORED LINK

いつの時代も多くの人が抱えている便秘の悩み…

便秘対策を、色々とやってはいるけれど中々治らないあなた。

もしかして、その便秘対策、全く逆効果のことをしているかもしれません。

今回は、アーユルヴェーダの考えに基づいた、異なる2つのタイプの便秘対策についてお伝えします!

アーユルヴェーダが考える異なる2つの便秘タイプ

便秘タイプを大きく二つに分けて考える

アーユルヴェーダでは、一口に便秘といっても、その状態によって対処法は全く異なります。

便秘にもタイプがあり、対処法は便秘の原因や状態によるからです。

(アーユルヴェーダでは個人の体質をとても重要視するのですが、その考えは便秘にもあてはまるんですね)

便秘は大きく2つのタイプに分けられます。

代表的な便秘の2タイプ

  1. 便がかたく、ウサギのようにコロコロとした便秘のタイプ
  2. 便の状態がねっとりしていて便器に残ることも多く、残便感があるような便秘のタイプ

この2つの便秘タイプ、症状も全く違えば、対処法も真逆になります。

間違った対処法をすると、より便秘を悪化させる原因にもなるため、自分がどちらのタイプの便秘か把握することはとても大事です。

では、2つのタイプに分けて詳しくみていきます。

便がコロコロ硬くて出ずらい便秘タイプの原因:ヴァータ型

コロコロ硬い便秘タイプの原因
  • 慢性疲労
  • 不規則な生活
  • 腸内の乾燥
  • 水分不足
  • ストレス

こちらの便秘タイプは、アーユルヴェーダでいうヴァータ(風)が乱れたタイプの便秘。

ヴァータ(風)が持つ主な性質は、乾燥性・冷性・軽性・不規則性です。

アーユルヴェーダの「同じ性質のものを加えると増え、反対の性質のものを加えると減る」という理論をもとに、

ヴァータ性の便秘を解消するためには、ヴァータの性質と逆の性質の食事をとる・生活を送ることがポイントになってきます☝

便がコロコロ硬くて出ずらい便秘タイプの解消方法

ポイント!

ヴァータ性の便秘は、ヴァータの性質(乾燥性・冷性・軽性・不規則性)と逆の性質の食事をとる・生活を送ることが大事!

①温かく適度に油分を含んだ食事を心がける

このタイプの便秘にとって、温かく、油分を含んだ食事を摂るのは最も重要なポイントです。

生野菜や冷たい食事はヴァータを更に悪化させるため、避けましょう。

調理法は茹でる・蒸す・煮るがおすすめです。

ギーやオメガ3のオイル、オリーブオイルなど、良質なオイルを適度に摂りいれるようにしましょう。

主食はパサパサしているパンよりも、水分を含んでいるお米がおすすめです。

②白湯を飲む

ヴァータ性の便秘は腸内の乾燥も原因の一つなので、水分も適度に摂りましょう。

冷たい飲み物ではなく、温かい飲み物がおすすめです。

白湯を習慣にするだけでも便秘が解消するケースは意外と多いです。

最強デトックスドリンク’’白湯’’作り方や飲み方のポイントは!?

④規則正しい生活をする

ヴァータが乱れたタイプの便秘では、不規則な生活をすることでさらに悪化してしまいます。

3食規則正しく食べ、睡眠はしっかりととることが、乱れたヴァータを安定させ、身体のバランスを整えるのに非常に貢献します。

⑤下半身を温める

ヴァータの体内での居場所は腰から下、下半身が中心です。

下半身を冷やしてしまうことは、ヴァータの悪化にもつながり、下半身が冷えると交感神経が優位(身体が緊張した状態)になり腸の蠕動運動も鈍くなります。

そのため、レッグウォーマーなどで足元を冷やさないようにし、出来れば足湯や湯たんぽでじんわり足元を温めるようにすると副交感神経が優位(身体がリラックスした状態)になるため、腸の蠕動運動が活発になり、便意を催すケースが多々あります。

歩いたり、スクワットをしたり、下半身をよく動かして内側から温めるのも効果的です。

⑥腹部にオイルマッサージを施す

ヴァータの乾燥性を和らげるには、油性のものを体内外から取り入れるのはとても有効です。

食事では適度に油分をとりながら、外側からもお腹を中心にオイルケアをすることでその効果は倍増!

出来ればオイルを人肌程度に湯煎で温めて、時計回りにくるくるとお腹をマッサージしてあげるのがベスト。

アーユルヴェーダでは白ゴマ油や薬草オイルを用いますが、ない場合は、お手持ちの植物性のオイル(スイートアーモンドやホホバなど)でもOKです。

注意

コロコロ便秘タイプの場合は、便秘解消のためにヨーグルトを適度に摂るのは合っています。ただし、冷蔵庫から出したての冷たいヨーグルトは胃腸をしやすので、常温くらいに戻して頂きましょう。

また、食物繊維の過剰な摂取は逆効果になります。

ねっとりと重くべたっとした便秘タイプの原因:カパ型

ねっとり重くべたっとしたタイプの便秘の原因
  1. 未消化物質、老廃物が溜まっている
  2. 消化に重いもの(油っぽいもの、小麦粉、チーズ、ヨーグルト、甘すぎるもの)の摂りすぎ
  3. 運動不足

こちらの便秘タイプは、アーユルヴェーダでいうカパ(水)が乱れたタイプの便秘。

カパ(水)が持つ主な性質は、重性、冷性、油性、安定性です。

つまり、アーユルヴェーダの理論から、カパ性の便秘を解消するには、これらの性質と反対の食事や行動をすることが重要です!

ねっとり便と重くべたっとした便秘タイプの解消方法:カパ型

ポイント!

カパ性の便秘は、カパの性質(重性、冷性、油性、安定性)と逆の性質の食事をとる・生活を送ることが大事!

①緑の葉野菜を中心に、食物繊維を多く摂る

悪化したカパの性質を減らすには、苦味の緑の葉野菜が最適。

食物繊維を多めにとることで、腸内にたまった老廃物をすっきり排出させましょう。

②温かく消化に良い食事を中心に、油分は控える

カパは冷たい性質をもっているので、ヴァータ性の便秘と同様、生野菜や冷たいものは控え、温かく調理された食事が良いのですが、異なるポイントは、油分を控えるということ。

カパは油性をもっているため、カパ性のねっとり便には油分を摂るのは逆効果です!

③食べすぎず、腹八分にする

ねっとり便秘タイプの方は、老廃物が溜まっているので、食べ過ぎには要注意です。

未消化物質が腸内に残っているため、その状態で食べすぎるとさらに未消化物質が溜まり、腸内は大変なことに。

このタイプの場合は、とにかくデトックスが先決です。入れることよりも、出すことのほうを考えましょう!

④白湯をとる

白湯はどちらの便秘タイプの方にもおすすめな習慣。

ヴァータもカパも冷たい性質を持っているため、乱れた症状を緩和するには、温かい質のものを摂るのが重要。

便秘の症状には白湯は万能です!

⑤食前にスライス生姜を食べる

薄くスライスした生姜にレモン汁と岩塩をふったアーユルヴェーダのオリジナルレシピ。

食前に生姜を食べると、体内に未消化物質が溜まるのを防いでくれます。

食前に食べるだけで消化力アップ!生姜を使ったアーユルヴェーダ簡単レシピ

⑥運動をして身体をよく動かす

カパ性の便秘に意外にも重要なのが、身体をしっかり動かすこと。

運動は、ずっしりと腸内に停滞した便を出すのにとても有効です。

軽いジョギングや、お腹周りをねじるエクササイズやストレッチがおすすめですよ。

注意:カパ性の便秘はヨーグルトに要注意

ねっとり重たいカパ性便秘タイプの場合、ヨーグルトの摂取は逆効果になります。

なぜなら、ヨーグルトはねっとりと重い性質を持つため、カパをより悪化させる原因となるから。

意外ですが、ヨーグルトは消化にも重いんです。

カパタイプの便秘の場合は、ヨーグルトよりも緑の葉野菜が先決です!!

頑固な便秘にはアーユルヴェーダハーブ「トリファラ」がおすすめ!

何をやっても効果がない、とにかく早く便秘を解消したいという方には、「トリファラ」というアーユルヴェーダハーブがすごくおすすめです。

トリファラは、3つの果実(アーマラキー、ビビータキー、ハリータキー)から出来ていて、腸内のデトックスに最適なハーブ。

特に、ねっとり重たいタイプの便秘の方には即効性があります!

消化力を上げ、腸活のためにも、トリファラはかなり有効です。

最強ハーブ「トリファラ」がすごい!3か月で効果が出る腸のデトックス!


<関連記事>

アーユルヴェーダ的「消化力を上げる」方法12選!




SPONSORED LINK



SPONSORED LINK


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

ヴァタ子さん

アーユルヴェーダを愛するあまり、大手化粧品会社に6年間勤務した後、アーユルヴェーダセラピストへ転身。 アーユルヴェーダ・健康・美容ネタを中心に発信しています! 【取得資格】 アーユルヴェーダビューティーセラピスト/アーユルヴェーダライフカウンセラー/ヘナインストラクター <都内アーユルヴェーダスクール総合プロコース510時間修了>